あの丘の上で【上】


「さぁ、ここよ。…そこに座ってくれるかしら?」


促されたそこに、腰を下ろす。


「私、やっぱりここに来たことある…」


周りを見回して、高瀬さんがそう呟いた。


「思い出す必要はないのよ。
…消された記憶は取り戻すのに大量の能力を消費するのだから。」


「…消された、記憶?」


「その話は、もう少し後に聞くことになるわね。それまでは、何も考えなくていいのよ。」


そう言って、お姉さんは1つ、息を吐いた。

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