あの丘の上で【上】


「あら?…ちょうどいいタイミング。」


そう言って、沙羅さんは庭の入り口付近に目をやった。


僕たちもそちらを向くと、そこには男の人がいた。


その人は沙羅さんが椅子から立ち上がるその一瞬の間に、彼女の隣に来た。


「沙羅、ただいま。」


「おかえりなさい、アレン!早かったのね!」


アレンと呼ばれるその人は、沙羅さんと同じように二十代に見える。

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