恋する貴方はナルシスト?!


先輩の語りを半分くらい聞き流しながら歩いていると、我が家についた。


「じゃあ、どうも。今日はありがとうございました」


玄関の少し手前で先輩にお礼を言って別れる。


「こんど、美味しいタラの店に連れて行ってやろう。じゃあ、また明日」



爽やかに手を振り去って行く先輩。



クレープ然り、いままでにした口約束はほとんど守られないままだったけど今回もきっとぬか喜びで終わるだろうな。



「…っさあ、勉強すっか…」

ぐっと伸びをしてから玄関の戸を開けて家に入った。

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