恋する貴方はナルシスト?!



「……センパイ?」

「ホ、ホ、ホ!!センパイじゃないデスヨ〜 サンタさん、デス!」

そうは言っても、帽子と付け髭の間から覗く顔は明らかにセンパイのものだ。

口調は、サンタさんのイメージに合わせて、カタコト。


「ど、どうしたんですか?」

「今日はクリスマスイブネー、一足早いけど、サエコくんにクリスマスプレゼントデスヨー」

センパイは、よいしょ、っと背中に担いでいた袋を下ろして、ガサガサと中をあさる。


< 34 / 37 >

この作品をシェア

pagetop