愛させろよ。
俺は何もわからなかった。

「えっと……先輩? あの、まず楽器を置きましょう」

先輩は素直に楽器を置いた。

「それで、ちょっと場所変えましょう」

俺は先輩を促して部屋を出た。

辺りには、浮かれた人々が満ちていた。

俺はそんな人たちをかきわけながら進み、昇降口を目指した。

そして、俺たちは外に出た。
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