二人は甘い初恋関係

ほのかな期待と強い決意《律矢side》


小春川に告白する。


たとえ、戸惑わせることになるとしても、自分の気持ちをきちんと伝えておきたい。


佳織に背中を押される形で、決意を固めた俺だったけれど…


「あのさ、小春川…。」


「はい…。」


「あ、えっと…悪い。今のナシ。何でもないんだ、ごめん。」


「う、うん…。」


いざ、小春川に告白しようとすると、以前にも増して緊張感が押し寄せる。


顔が熱くなってきて、照れくさくなって、結局…“何でもない”って言ったり、別の他愛ない話題に切り替えちまうんだ。


“好き”


たった二文字だけだってのに、なんで…小春川を目の前にすると、言えなくなるんだよ。


言葉にしたいのに、言葉に出来ないもどかしさ。


告白に苦戦する日々は、あっという間に過ぎていく。


どうすれば、緊張せずに伝えられる…?


解決方法が見いだせずにいた、2月のある日のことだった。


< 209 / 322 >

この作品をシェア

pagetop