二人は甘い初恋関係

今度は、どんな答えをくれる…?


OKしてくれるかな…。


俺の彼女になってくれるかな…。


俺の告白を嬉しかったと言ってくれた小春川に、期待せずにはいられない…。


今から、緊張する。


でも、その緊張は…不安や心配からくるものじゃない。


純粋に楽しみな気持ちからくる、前向きな緊張感だ。


「み、水城君…そんなにジッと見られると、恥ずかしいよ…。」


「あっ、悪い…。」


か細い声で訴える小春川から、慌てて視線を逸らす。


でも、それは…ほんの一時だけ。


またすぐに視線を戻すと、耳までほんのり赤くなってる小春川の横顔が映って、俺の鼓動を高鳴らせた。


ほら…。


そんな可愛い表情されたら、期待は更に高まる。


“二回目の告白は上手くいく”って、思わずにはいられない。


新鮮な朝の空気を、思いっきり吸い込んだ。


今日、俺と小春川の関係が…変わるかもしれない。


友達から友達以上の関係へ。


その予感は、俺の心の中でキラキラと光を放つ。


現実になることを信じて…。



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