愛言葉
「華奈―!!
おはよ―☆」


朝の廊下に響く声。

私の親友、彩香だ。



「おはよー彩香♪」


彩香とは、小学生の時からの大親友で
中学では同じ部活、同じクラスだ。



「聞いたよ〜
華奈、高橋君、振ったんだって??」


彩香がにやけた顔で
聞いてきた。


「何で知ってるの!?」

私は驚きを隠せなかった。
高橋君の事は、
誰にも言ってないはずなのに……


「教えな〜い♪

てか華奈、男振るの何回目!?」


「う〜ん…


だいたい20回ぐらい……。」



「華奈、もったいないよ!!

そんな可愛いのに
男嫌いとか…」








…そう。

私は彩香が言うとおり、

男の人が苦手だ…。



でも、男性恐怖症までは
いかないので、
クラスでも少しは男子と喋ったりもする。











でも私自身、

男子と付き合うなんて
想像した事がなかった…。
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