堅物くんとの恋愛過程



「い、いいじゃん!コレくらい見逃してよ」




お気に入りの髪飾りを没収されるのは辛かったので、私も悪態をついて強引にその手を振り解こうとした。




「いえ。ルールですから」




だけど肩に置かれた手は意外にも頑丈でピクリともしない。




「は、離してよっ!」




「それに応じることは出来ません」




堅物くんから伸びた大きな手が私の髪飾りにへと迫ってくる。




「っ!!」




こんな強引なやり口で




どのようにして乱暴に取り上げるのかと思っていたのだけど





「じ、ジッとしていて下さい」




「…………へ?」




「コレはどのようにして外せばよろしいのでしょうか?」




「…………」




こちらが思わず拍子抜けしてしまうほどの




………天然っぷり。




「す、すみません。女性のこういった物はどう扱って良いのかわからなくて……」




「………ぷ」




真っ赤になった堅物くんの恥ずかしそうな顔は




それはそれは可愛く思えて




それきり私の恋の暴走機関車は走りだしてしまったワケで。




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