堅物くんとの恋愛過程
「風紀委員を立候補してまでやる人物を、僕以外で初めて目にしました」
「た、確かに」
やりたくてやるような委員じゃないもんね。
むしろ罰ゲーム的な感じ?
だったら
「じゃあ、どうして佐伯くんは2年も連続して風紀委員なの?」
自分への質問もそのままに、同じ質問を佐伯くんに返す私。
「はい?あぁ、そんなこと決まっています」
「へ、へぇ。なに?」
「好きだからですよ。この仕事が」
「………!」
佐伯くんの放った“好き”と言う言葉に
違う意味でドキマギしてしまう。
「ん、どうされました?胡桃沢さん」
「あ、いえ。何でも」
「体調が優れないのでしたら保健室へ……」
「だ、大丈夫だからっ!」
真っ赤であろう顔を隠すべく
ただひたすらに地面を見つめる。
もう!
佐伯くんのこと、どんだけ好きなんだ、私。