堅物くんとの恋愛過程
「まぁ、でもさ?ほら、委員会が終わった後とかは一緒に帰ってるんでしょ?」
暗いオーラに包まれた私を気遣ってか、玲ちゃんは非常に焦った様子で尋ねてきてくれたのだけど
「ううん。文弥くんは学年主任の先生との打ち合わせがあるとかでね、更に帰りが遅いみたいなんだ」
「そ、そうなんだ」
「だからね“待ってるよ”って言うんだけど“女の子がそんなに遅く帰宅したら、ご両親が心配するので”って、なかなか許してもらえない」
「あぁ……さすが堅物」
付き合い始めても、やっぱり文弥くんは文弥くんのままで
堅物の異名は、私達の関係においても
今なお健在なのである。
すごく大切に想われているし
愛されてるなってことは
充分わかっているつもりなのだけど
「………」
やっぱりどこか……ほんの少しだけ寂しく感じたりしちゃったりなんかしている。