仮カノ




「あの、ありがとうございました。」


資料室まで運んだあと、私はお礼をいった。


「別に。
昨日のお返し。」


そういわれたときだった。

バタッ

ガチャ


そんな音が聞こえた。


「今のって…、まさか…。」


私は、扉に手を伸ばす。
でも、鍵がしまっててあかない。


「閉じ込め…られた。」



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