仮カノ




~1時間経過~


「…青井、大丈夫か?!」


神谷くんのおかげで少し落ち着いたものの、そう簡単に症状は引かない。


「…気分悪くて……、
……めまいもしてっ……。」


「誰かっ!
誰かいないのか!!」


神谷くんは、ドンドンと扉を叩く。

同時に、私をさっき以上に強く抱き締めた。

そのときだった。

ガチャという音と共に扉が開かれた。



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