仮カノ
「朝見つけたけど、梨月ちゃんといたから、
邪魔しないほうがいいかな、と思って。」
「じゃあ、今も来んなよ。」
「美夜なんか、昨日あったし。」
「そんな言い方しなくていいじゃん。
あ、てか、ファンの方たちがおいでですよ~。」
そういって、美夜ちゃんは廊下を指差す。
確かに、女子の集団がいる。
「星夜、相変わらず、モテるね。」
私はそういった。
これだけ存在感があれば、2年ぶりでも忘れる人はいないと思う。