仮カノ




「ん、あったけぇ。」


蛍の体はとても冷たい。


前に、星夜ともこんなことあったな。
なんてことを思い出す。


「やっぱり、俺、梨月のこと好き。」


「え。」


蛍はそういって、私を少し離すと、口付けをした。
星夜じゃないのに、抵抗しなかった。

少しすると舌も入ってくる。


星夜とは違うけど、すごく優しくて、蛍の気持ちが伝わってくる。


……唇を離される。



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