仮カノ




「疲れたからカフェでもよって帰ろ。」


長い間、歩きまわってると疲れる。


「そうだな。」


それから、近くにあったカフェに入った。


「廉登、今日はありがとう。」


「別に何もしてないよ。」


「あー、こうやって度々、一緒に遊びに行ける友達がほしいなぁ。」


「友達?
それくらいいるんじゃない?」


「いないよ、私には……。」


「そっか。」


それ以上廉登は聞いてこなかった。

こういうちょっとした優しさが嬉しいな。



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