ミクロコスモス

少女Ⅰ



~少女Ⅰ~




ふわり

純白の翼が舞った




彼女が微笑む



「ありがとう。」





どうしたしまして、天使さん。



あたしもにっこりと笑い返してみた。





青い空。

澄んだ空。


純白の翼は、日の光に照らされて、少し眩しい。




前の無残な怪我など、もうどこにもない。


それが、あたしの心をふわっと浮き上がらせた。



よかった。


ちゃんと上手くできたみたい。



よかったよかった。

天使さん、笑ってる。


翼、とっても綺麗。





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