社宅アフェクション
「この部屋暑いな」


冷房のついていないリビングは、8月の今は暑すぎる。
また冷蔵庫を開けて缶ジュースを1本取り、ポテチ1袋と菓子パンを持って部屋に戻った。


「んっ……んあぁぁぁぁ~‼」


机の上に持ってきたものを置いて、私はベッドに飛び込んだ。
もうだめだ!私らしくなく、あれこれごちゃごちゃ難しいこと考えてたら、わけわかんなくなってきた‼


「そうだよ。私はバカなんだから、ひとりで考えるなんてムリだ」


考えるより実行‼もう一度ちゃんと、みんなと向き合おう。
まずは勝彦に、すべてを話そう………


そしたら何か変わるかもしれない。分かるかもしれない。


ベランダに出て、誰もいない公園を見つめながら、私は菓子パンの袋を開けた。
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