社宅アフェクション
朝のあの一言は、ムカつくというより悲しかった。


“鼻血ティッシュ女”


うぅ、あんなこと、みんなの前で言わなくてもいいじゃん。どうして勝彦は私には意地悪ばっかりするんだろう。


「私はね、ホントはちょっと楽しかったんだよ?朝のティッシュ事件」


昼休みが始まってすぐ、後ろの席の直人に話しかけた。


「あんなに恥ずかしがってたのに?」
「そうなんだけどさ、ああいう風にみんなとギャーギャーワーワー言い合えるのも仲良しみたいでいいなぁって」
「……そっか。俺も楽しいよ、ハニーたちといるのは」


直人は優しく微笑んでくれた。


「なのにさ、鼻血ティッシュ女だなんて…勝彦は楽しいとは思わなかったのかな」
「聞いてみたらどうかなぁ…なんてね。かっちゃんの性格は分かるでしょ?行ったって──」
「聞いてくる!」


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