社宅アフェクション
「びっくりしたぁ…勝彦が大声出すのって何年ぶり?」


真綾がマヌケた声でつぶやいた。大声出させたのはお前だろ?
つか、びっくりはこっちだ。
大陸を好きなことには、さほど驚きはない。分かりやすいやつだから、薄々気付いていた。


驚きは次だ。自分勝手にも程がある。
退部手続きをしてくる?ふざけんな!他人ができることじゃねぇし、俺たちが呪い殺されちまう!


「何か言いなさいよ、勝彦」


お前も入部する?だからふざけんな!真綾が大陸を好きだと確定した以上、近づけさせてたまるか!


「ちょっと勝彦!!」


あ"~っ、うるせぇ!!
自分でこいつを連れてきたのだが、俺はキレていた。


「うるせぇ!!!!!」


イライラで、うまく頭が整理できない。
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