社宅アフェクション
「かっちゃん危ないっ!!!!」
「ぶっ!!!!!!」


教室に着いたことにも気付かず、俺はドアに激突した。


「いってぇ……」
「大丈夫っ!?目立ったケガはないな?鼻血も出てないし…うん、ハニーの二の舞を演じることはなさそうだね!」
「うるせぇよ!」
「ひどいなぁ、心配してんのにw」


なんだ、その笑顔は。心配の顔じゃねぇ。
ドアを開けると、真っ先に真綾と目があった。
にやついた真綾の顔……ムカつく。


「ぜってーにこの7月、乗りきってやる」


俺は独り言をつぶやいた。
こんな試練、どうってことねぇよ!!
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