社宅アフェクション
バカだなぁ、勝彦。朝からドアに激突してる。
それに教室入ってきたときのあの顔!真っ先に私のこと見てさぁ……ん?


私を真っ先に見た?ドアから遠い席の私を?
へっへ~ん!なんだかんだ言って、やっぱ覚えてんじゃん、あの朝の事件のこと。


なんてほくそ笑んでいるうちに、朝学習は真っ白なまま終わり、HRも終わりかけていて──


「真綾ちゃん、真綾ちゃん!!」
「えっ、あ、何!?」
「プリント!!早く受け取ってよ!」
「あ、あぁ、ごめんね。ボーッとしてた…」
「迷惑」


むっ!!確かに私悪いけど、その言い方なくない?
前の席の女子、一関佳乃(かの)。なぜか3年間クラス一緒で、それなのに私への態度がすごく悪い。


私が回したプリントを受け取りながら、直人が楽しそうに話しかけてきた。


「いやぁ、佳乃ちゃん、あたりキツいね~」
「後ろなんだから、プリントきてるの気付いてたでしょ?教えてよね!」
「見てるほうが楽しいからね」


そうだ。直人も勝彦に負けず劣らず、こういう性格だった……




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