ギャップ彼女 2
でも、私の右隣に座る高瀬さんを見た時、それはないと思った。



だって、真っ青な顔をして、今にも泣き出しそうだったのだ。



「…弓道部で…普段…走らないよ」


「大丈夫だって~」
「頑張ってね。絶対1位とってね~」
「アハハー。プレッシャー与えちゃだめじゃん」
「あゆみならできるよ~」



高瀬さんと斉藤さんって仲良かったよね?
確か一緒にいたはず。


隣だから、その辺の事は分かっていた。5人グループだったよね?



「…私…ムリだよ…。」



そう思って斉藤さんに視線を向ければ、私は気持ち悪くなってしまった。



斉藤さんが高瀬さんに向ける顔は、私の大嫌いな顔をしていたんだ。








そう笑顔を張り付けた仮面の姿だ
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