ギャップ彼女 2
* * *




バイトを終え、支度をする。



母に浴衣を着せてもらい、ついでに髪の毛もやってもらった。



支度が終わってテレビを見ている頃、ピンポーンと呼び出し音がなった。


「りん、奏くんきたわよ」


母がモニターを確認しながら言うが、私は母の言葉にとても驚いた。だって今は16時45分。そう、遅刻魔の奏が15分も前に来ているんだ。



『早かったね。』

「早く、リンに会いたくてな……。浴衣似合ってる。凄く可愛い。」



ドアを開けて言えば、少し顔を赤らめた奏が、微笑んで言った。


『・・・っ!?』



な、なんて恥ずかしい事を言うんじゃ~!!私は、顔が火照るのを感じた。きっと真っ赤だろう。
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