ギャップ彼女 2
伊吹は悠斗を怒らせる事をしてしまったのだろうか?何に謝っているの?
結局、伊吹は何を言おうとしてたの?




そう疑問でいっぱいだった。



「てめぇ、くっついてんじゃねぇ」

「伊吹、今度は俺が抱きつく番だからどいて」

「は?何、てめぇも抱きつこうとしてんだよ」

「蓮もくっつきたいの?じゃぁ、3番ね?」

「ばっ、ばか言ってんじゃねぇ!」



蓮と隼人は、私に抱きついている伊吹を引きはがした。



引きはがされた伊吹は、シュンとしながら私に「ごめん」とまた謝った。




『うん。私こそ、心配かけてごめんね』



私こそ伊吹に、また凄く心配させちゃったんだね…。本当にごめん。



心配ばかりかける自分が情けなくてしょうがない。




「だから何抱きつこうとしてんだよ!」

『うわっ』

「捕~まえた!」

「おい!」

「りんちゃん体熱いから俺が冷ましてあげる」

『…え、遠慮します』

「だから、離れろや」

「隼人、いい加減にしないと、どうなるか分かってるよね?」

「「「…っ」」」







この時はまだ、自分自身に襲い掛かる不穏な動きに気づくはずもなかったんだ。
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