ギャップ彼女 2
***



学校に着けば、なんだか騒がしい事に気づいた



「本当だって!見てよこれ?」
「うわ…最悪」



というか、睨みつけられている?


…なんで?



「ありえない!」
「眼鏡ブス」
「今度のターゲットは悠斗様みたいよ?」
「怜奈様可哀想…」





…え…私…何かしでかした?



再び、罵声を浴びるようになってしまい戸惑うばかり。最近はほとんどなかったのに…




クラスに着いてもそれは同じで、私をチラチラ見てはヒソヒソと話していて




あまりの居心地の悪さに、眉を顰めた。
しかも海斗、伊吹、愛梨、あゆみもいないんだ



せっかくクラスに馴染めたと思ったのに、実はそうではなかったのかな…



ズキズキと胸が痛んだ。




愛梨達はどこにいるの?
鞄はあるから学校に来ているはずなのに。



ちょっと前までは、一人でも大丈夫だったのに、今じゃ不安で仕方が無い。




「ねぇ、リンちゃん…」


席について、目を伏せていると不意に声をかけられた。



『…なに?』




顔をあげればユイちゃんくるみちゃんで、
これ見てと戸惑いながら渡されたのは、1枚のA4サイズの紙。



…え…



私はその紙を見て息を呑んだ。
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