ギャップ彼女 2
『これ、やるの?』

「「もちろん」」



私が恐る恐る尋ねれば、海斗と愛莉が同時に笑顔で答えた。



「マジで?」



驚愕するのは伊吹。



やってきたのは、スライダーだ。
ただし、どう見ても普通には見えなくて…





『あの…垂直に近いのは…気のせい?』

「気のせいだよ!」




だって、傾斜が半端ないのだ。
というか、こんな恐ろしいのムリ!!





「俺、こういうの苦手…」

『うん。私もムリ…』




苦笑いの伊吹に同意する私。しかし、



「「ほら行こうぜ(行くわよ)!!」」



伊吹は海斗に、私は愛莉に「おもしろいから~」と半ば強制的に引っ張られ恐怖スライダーに連れて来られてしまう。




「リン、ビキニのヒモ固く縛り直してあげる。取れると困るから…。」

『…え…』




そんなにスピード出るんかい!?
冷や汗がドバリと、でている私。




順番は、私→伊吹→愛莉→海斗だ




何でも、リタイヤさせない為だとか…







―――拷問だ…
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