届くはずのない想い
第一章

夏休み



◇◆◇◆◇


それは中学2年の夏休みのことだった。


「駅伝やだぁ!」


朝早くから9月に行われる駅伝に向けて私たちバスケ部は走っていた。

校庭を何周もし、その後部活で。

ハードな練習に体調を崩してしまう人もいた。

それでも私は仲間と楽しく練習していた。
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