fine true happiness


「話ってなんですか?」


思いっきり 他人行儀。


「おい!彩!誰もいないんだから
そんな言い方しなくてもいいだろ」


「親しい仲では ないわけだし
別に どうでも…」


「やっぱり…」


「変わったって言いたいの?」


「お前が お前じゃないみたいだ」


「もう 昔のあたしじゃないから
で? 今日は?」


「話が したかったんだよ」


「話すこともないんで
帰ってください
2度と来ないでください」


「オレは 話がある!」


「今さら なんですか?」


「聞きたいことが山ほどある
どうして ここで 働いてるのか?
どうして 夢を捨てたのか」


「聞いてどうするの?
聞いたって あの頃に戻るわけでも
ないんだから 聞かないでください」


あたしは 雅人の背中を押して
お店の外へと追い出した。


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