Sweet Rain
弟がシャワーから出てくるまで、彼女はずっとドライヤーで髪を乾かしていた。

目の前にある鏡を見ながら、僕と会話を交わさないようにしようという思いがひしひしと伝わってきた。

「ふぃ~……さっぱした~」

シャワーを浴び終えた弟がドアから出てきた。

本当にさっぱりした顔つきで、その端正な顔つきにはいつ見ても惚れ惚れとする。
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