STORY
きらきらが欲しくて
小さいころは高校生は憧れだった。
放課後にカフェでガールズトークしたり、休日にはショッピングしたり。そして素敵な恋をして…

それは憧れにすぎなかった。
「はぁ…」
実際は、1日に何度ため息をついてるかなんてくだらないことを考える毎日。
「…花?」
友達の真紀が心配そうに言う。
「あ、ごめん。ぼーっとしてた。」
真紀はいつものことなのに、毎回毎回すごく心配そうな顔をしてくれる。
すごく整った顔だなっていつ見ても思う。真紀…藤川真紀は、ぱっちり二重で大きな目で、まつげも長くて…それに高い鼻に小さな口で…完璧としか言えない。もちろん男子にはモテる。それに比べて私、栗本花はというと…一重ではないが、奥二重でごく普通の大きさの目。まつげは長いとよく言われる、鼻は低いほう…口はどちらかというと大きいかな。決してかわいい顔とは言えない。そんな私はもちろん恋愛経験は0。何度か告白されたことはあるけど…。私は相手を選べるほどかわいくないことは承知済み。でも、ある程度顔が整っていて優しい人。なんていう、私の中での男の条件があるから。
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