False love
同棲




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同棲の話をしてから3日。




俺は少ない荷物をまとめて星羅さん家を出た。




今日から日和家にお邪魔になる。



あの時、あんなにムキになってた理由は今でもわかんない。



けど、まぁ、俺には関係ない、って思うことにした。



「おじゃましまーす。」



「はーい。はやかったね。」




「急いできた(笑)」



日和のアパート、っていうかマンションっぽいアパートは、



リビングに、部屋一つ。



二人で住むのはちょっと狭いけど、



まぁ、俺は文句は言えない。




日和の余ってるタンスに持ってきたものを詰める。


っていっても、ほんとにあんまり物がない。



ちらっ、と日和を見ると、



キッチンでなんかやってる。


しばらくしたら、なんかいい匂いがしてきて、



少ししたら、ご飯だよー、って呼びに来た。



時計を見ると、まだ17:00。




「はやくね?」



「だって優真仕事でしょ!」




「あぁ、そうか。そうだよな。」



前の家かののときは、



家かのは料理とか全然ダメなタイプだったから、



ろくなものを作ってもらった記憶がない。



だから、夜ご飯は久しく食べてない。



店のフードや、仕事後にどっか行って食べることもあるけど、もはやそれは朝ごはん。




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