本当の居場所
それからすぐに、受験がやってきた。
あたしも陽人も、無事推薦で合格。
これで春から別々の道に進むことが決まった。
「こうやって一緒に帰れるのも、あと少しなんだな」
白い息を吐きながら、陽人が呟いた。
あたしと陽人の通う高校は、真逆の位置にある。
だから放課後迎えに行って一緒に帰る、なんてことはできない。
二人並んで帰り道を歩けるのも、中学卒業するまで。
「なんか…卒業したくないかも」
少し拗ねたように、陽人は呟く。