本当の居場所
14日、当日。
駅前で陽人と待ち合わせ。
約束の10時より少し早くに着いた。
楽しみすぎて、早めに家を出たから。
10時になり、陽人がやってきた。
「さゆ!」
「陽人!」
陽人が見えた瞬間、自然と顔がほころんだ。
久々の陽人だ。
やっぱりかっこ良いな…
なんて陽人を見つめていると、あたしの右手を取って、歩き始めた陽人。
指を絡めるようにして繋ぐ恋人繋ぎが、
毎回くすぐったく感じる。
この人はあたしの彼氏なんだ、って思えるから。