本当の居場所


14日、当日。


駅前で陽人と待ち合わせ。

約束の10時より少し早くに着いた。

楽しみすぎて、早めに家を出たから。


10時になり、陽人がやってきた。


「さゆ!」

「陽人!」


陽人が見えた瞬間、自然と顔がほころんだ。

久々の陽人だ。

やっぱりかっこ良いな…


なんて陽人を見つめていると、あたしの右手を取って、歩き始めた陽人。

指を絡めるようにして繋ぐ恋人繋ぎが、

毎回くすぐったく感じる。


この人はあたしの彼氏なんだ、って思えるから。




< 180 / 277 >

この作品をシェア

pagetop