本当の居場所
必死に耐えるあたしを、
優矢は優しく包み込んだ。
ふわりと、優矢の香りが鼻をかすめた。
安心する、優矢の香り、温もり。
この1年半、あたしはずっとこの香りと温もりに救われてきた。
ずっと優矢は、あたしを守ってきてくれた。
「紗雪。俺は、紗雪が好き」
優矢の言葉に、こらえていた涙が流れた。
あたしも…
あたしも優矢が好きだよ…
「こんなに本気で人を好きになったの、紗雪が初めてだよ」
「優、矢………」