本当の居場所
約2年ぶりの、陽人の家。
緊張と怖さで、インターホンを押す手は震えてた。
もう、後戻りはできない。
ドアが開いた。
「…え!? さゆちゃん!?」
中から顔を出したのは、妹の未羽ちゃん。
あたしの顔を見るなり、びっくりして声をあげた。
「陽人っ…いる?」
なんだか涙が溢れてきて、上手く喋れない。
「お兄ちゃん、いるよっ。上がって上がってっ」
焦りながらも、あたしを中に入れてくれる未羽ちゃん。
あたしは涙がこぼれないように、必死に耐えた。