本当の居場所
「1年の頃からずっと、お前のこと好きだった」
あたしを抱きしめたまま、話す陽人。
あたしの目の前には相変わらず陽人の胸があって、
速いスピードで打つ鼓動が聞こえる。
陽人が喋るたびに、息が耳にかかる。
「同じクラスになって、お前がノブのこと好きって気付いてからも、諦めきれなかった」
あたしが池川くんを見ている間も
ずっとあたしを想ってくれていた陽人。
それなのにあたしは、池川くんのことしか考えてなくて
今更陽人を好きになって。
ほんと…都合が良すぎる。