きみにこい





昼休みが近付くにつれてあたしはテンションが上がるのだ。何故かって食堂で祐真を見られるんだもん。




「よし子ちゃんよし子ちゃん!早く食堂行こっ」



「その呼び方超悪意感じるんだけど。あたしの名前“良佳”だし!よ•し•か‼︎」



食堂を目指す足取りが重い友人が眉を潜めて不機嫌そうな表情を作る。



それにあたしは「うるさいなぁ。分かってるよ」と言うと「じゃあそう呼べ」と頭を叩かれた。あたしの脳細胞は祐真とこの友人たちによって何億個も死んでいるのさ。




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