忠犬ハツ恋
「私達、そんなに不釣り合いですか?」

「え?」

「私達が付き合っていたらそれは罪になるんですか?」

「おい!」

私は大ちゃんの方に向かって叫んだ。

「大ちゃんお願い!ハッキリ言ってよ!!
俺達は婚約してるんだって。」

大ちゃんのこの場を早く切り抜けたい気持ちは分かる。それには私達は"従兄弟"だと言うのが1番だ。それは紛れもない事実なんだし。

でも私を安心させたいと思うなら、ここは"婚約者"だと胸を張って言って欲しかった。
それも紛れもない事実なんだから。
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