兄妹みたいな幼なじみの恋
「し、舜!ま、まだだめ…だか…ら///」

「るりこ……もう充分待っただろ?」

「そ、それは……あっ、ダメ〜」

「俺の勝ち!」

負けた……舜とババ抜きで5回も負けた。

ある意味天才ですよねワタシ⁇

「舜の意地悪!もう寝る!」

「ババ抜きで5回も負けるとか見たことねーぞ」

ククッとお腹を抱えて笑う舜。

おかまいなしにベットに逃げ込み布団を被った。

「もう寝るのかよー。まぁ12時回ってるもんな。寝るか」

……ん、待てよ。

「しゅ、しゅしゅしゅ、しゅうん⁉︎あっぢで寝てね⁉︎」

噛んだ。

「…………ぷっ」

再びお腹を抱えてゲラゲラ笑う舜。

ムカついた私は舜にまくらを投げつける。

すると笑うのやめて「懐かしいな」とどこか寂しそうに言う舜。

「前にもるりこにまくらを投げつけられたな」

「あ、あのときは……つい?ていうか八つ当たり?」

「ぷっ。なんだよそれ。まぁーなんもしないから一緒に寝るか!」

そういうなり布団に入ってくる舜。

「きゃー⁉︎あっちで寝て‼︎」

「なんでだよー、別にいいたろ?俺たちこ・い・び・と、なんだからさー」

「ま、まだ早いんじゃないかなー?」

「小さい頃は一緒に何回も寝たじゃんかー」

「昔は昔でしょ⁉︎」

言い争いをしてるうちに舜が抱きついてくる。

「ちょ、ちょっと舜⁉︎」

「はー落ち着く」

え……落ち着く⁇

「俺さーるりこに抱きつくと落ち着くんだよなー」

そういえば……私もなんか落ち着く。

「昔はよく抱きついてたもんね舜」

「んー……なんか眠くなってきた」

うんうん……え⁉︎

「し、舜。寝るなら別々に、ね?」

「…………」

あれ?……寝てる⁉︎

仕方ないなー。なんだか私も眠くなって……きた……。


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