嘘告白されました。
「行かない?これ、あたしへの誕生日プレゼントなのに・・・恭弥祝ってくれないんだ・・・。」


そして、悲しそうな顔をする。
・・・まぁ演技だけど。

「え。わ、分かった。行く。行くから。」

「ほんとに・・・?」

上目遣いを使ってみる。涙目で。


「うん。ほんと。」

「それはよかった。」ニコッ

笑顔に顔を戻す。


我ながらすごいと思う。演技力あるわー。女優を目指そうかな。・・・嘘だけど。


「お前、騙したな・・・。」

「ん?なんのことよ。」


あたしがそういうと恭弥はチッと舌打ちをして、それ以上は何も言ってこなかった。

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