嘘告白されました。






作戦、成功するといいな。


「・・・そっか。じゃあ小野寺くんと“2人”で行ってくる。」


前と同じように“2人”を強調した。



そして、成功する確率を上げるために小野寺くんと腕を組み、
ボソッと恭弥と寧音には聞こえない声で「ごめんね、腕組んじゃって。」と謝罪する。


それを聞いた小野寺くんは「いいよ。」なんて言って優しげに微笑んでくれた。


これは心から、いい人だ・・・と思った瞬間だった。




「・・・う。何で腕組んでるの?」


寧音は戸惑いながらもそう聞いてきた。


・・・恭弥に至っては眉間に皺を寄せ、不機嫌オーラを醸し出してる。



「だって、お化け屋敷の中って怖いじゃない!」


これは嘘だけど。
ホントは作戦なんだけど。
< 155 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop