不良王子のぽっちゃり姫

「お待たせー、今から用意するからテレビ見たり、お喋りしてて」

アゲハは楽しそうだけど忙しそうに、
夕飯の用意を始めた。

「流季君はアゲハのアピールにやられて付き合ったのかしら?」

「いいえ、俺が先にアゲハを好きになったんで、俺からです」

「まぁそうなの!?流季君凄いモテそうなのに、何であの子を?」

何かこうゆう話を彼女の親と、
直接話すの気まずいってか、恥ずかしいと言うか…。
やっぱり気まずいな。

「こんな事言ったら失礼かもしれませんが、プニプニしてるアゲハが可愛くて。教室でニコニコしながらお菓子食べてるアゲハに…多分俺の一目惚れです」

ヤベェー、超恥ずかしい、でも由梨さんは嬉しそうに俺の話を聞いている。

「こんなカッコイイ流季君に一目惚れされるなんて、アゲハもやるわねぇ」

「アゲハは可愛いです」

「あの子をそんな風に思ってくれて私まで嬉しいわ」
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