男の愛した女


男が驚いて顔をあげれば、泣きながら笑うお七がいました



「なぜ、笑う」


「お七のために放火したのですね?」


「ばか、か…お前」


「はい、バカかもしれません。それでも今お七は、あなたのお気持ちがしれてとても嬉しゅうございます」



< 15 / 27 >

この作品をシェア

pagetop