イケメン差し上げます




「あれ?美優ちゃん?また来てくれたんだね」



携帯小説を二冊持ってレジに並ぶと、二十代半ばの若い男の店長に声を掛けられた。



「はい」


通いまくって、お会計の度に話をしていたらいつの間にか名前を呼ばれるようになっていた。



「いつもありがとね、助かってるよ。あ!そうだ、チラシ入ったから一緒にいれておくね」



月に一度の

オリジナルのチラシなんだよ


と念を押されて、



あたしは会釈だけして帰って行った。








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