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エリア2

二人は村の東へと向かった。

村の賑わいが少しづつだか薄れてゆく。

その賑わいがいつしか、鳥の囀りになった時、目の前に森林が広がっていた。

森には多くの鳥モンスターがいた。

攻撃を仕掛けるのはごくわずかでほとんどは害の無いものだ。

絶えず聞こえる囀りは癒しをあたえ、漏れ出す木漏れ日は力を与えてくれる。

二人が30分ほど歩いた時だった。

蜘蛛の巣を払い除けた時、巣の持ち主は現れて、威嚇をしてくる。

蜘蛛というが、とても大きなモンスターであった。

さっきまでの鳥の4倍の大きさ、分かりやすく言うと120センチ程もある。

斧を構えると、斧は蜘蛛の糸に絡まれ攻撃できなくった。

「速歩するぞ……オレにつかまれ」

サクラはそういうと、ダイチはサクラにつかまった。

判断が遅かったのだろうか。

サクラの足にはすでに糸が……

如何すれば良いのだろう?

理不尽な話だ。蜘蛛が怒る理由は巣を払い除けたから。

なのに、なにもなしに許してくれと思ってる。

それだけじゃなく、攻撃しようと思ってる。

そうサクラは思った。

「悪かった……」

サクラは頭を下げる。

蜘蛛に人の言葉が通じるわけも無い。

涙した。涙は頬をつたる。

「ごめんなさい。許してください」

今度は深くお辞儀をする。

「いいでしょう」

モンスターかと思われた、蜘蛛は精となり、話した。

「良い心の持ち主ですね。自分の罪を認めれるものである。よろしいでしょう。行きな
さい、コースタへ」

精霊が消えると、さっきまではるか遠くに見えていた出口はもう目と鼻の先にある。

コースタの入り口――。

そこは、メガロポリスと劣らない賑わいがあった。

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