オレンジ色の教室でキミと


なんとか永瀬くんに追いついた私は、思い切って永瀬くんに声をかけた。


「あの、永瀬くん!」

永瀬くんは、一旦足を止めてこちらのほうに振り返ると、不思議そうに首を傾げた。


「あの、先生はノートを2人で持って行くように言ってたのに、永瀬くん1人に全部持って行ってもらうのは申し訳ないよ。
…だから、そのノートの半分、私にちょうだい?」


「あー、いいよいいよそんなの。気にすんなって」

永瀬くんは笑顔でそう言ってくれる。


「でも…私も同じ日直だし、やっぱ悪いよ」


「じゃあ…相原が良かったらだけど、職員室まで一緒について来てくれない?」


…えっ!?



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