り☆birth彼女♪
第110話
「おー!このラーメン屋さんねぇ…!」


マコちゃんは嬉しそうに呟く


私達はマコちゃんを連れて件のラーメン屋さんに来た


「うん、入ろう?」


「よっしゃー」


3人でお店に入る


「まー言い出しっぺの私が言うのもなんだけどさ、マジで奢ってもらって良いの?」


早速、マコちゃんはお冷を飲み出しながら聞いてくる


するとレンジが


「うん、可愛いマコ姉ぇなら全然構わないよ?」


「ブッ!」


マコちゃんが吹き出す


…カルマってのは見境いないわね…


「ちょっと…レンジ君…どうしたのよ?」


「あ…いや…えと…」


レンジも自分の発言に動揺している


「アンタ…浮気したらマジでぶっ殺すかんね?」


私はクギを刺す


「し、しないよ…うん…」


「アハハ♪まさか従姉妹とするワケないわよねー!レンジ君」


「……」


「ちょっと、沈黙して私を見つめないでよ…お姉ちゃん動揺しちゃうわよ…」


「アハハ…」


「ま、まぁとにかく…頼みましょ?」


私は注文を促す


「うん…ほら、マコ姉ぇ、メニュー」


「サンクスー!」


そして、品物が来て3人でラーメンをすする


「アンタは何頼んだの?」


レンジにラーメンの種類を聞く


「ん?僕はミソチャーシューニンニク抜き」


「ニンニク抜き?」


「うん、だってニンニク食べたらキス出来ないじゃん」


「ブハッ!!」


は…鼻から麺が…!


い、痛い!


「レンジ君…ナナちゃんと付き合い出してからだいぶ変わったわね…」


マコちゃんも動揺してる…


「いや…なんか…調子狂うんだよな…」


レンジ本人も首を傾げている


「まぁ…何にせよ、2人が仲良くやっていけば私も本望だわ…」


マコちゃんが満足そうに呟く


「どうなの?あのマイコってのは?振ったんでしょ?」


「あ…うん…まぁ…色々あったけど何とか丸く収まったよ…」


「丸くか…まぁ…レンジ君なら問題無いとは思うけど」


「とにかく…今は文化祭が上手くいくように願うだけだよ」


「頼んだわよ!次期部長!」


「え?マコちゃん何それ?」


「あ、ナナちゃんは知らなかったのね…レンジ君がマナミの跡目よ」


そうだったんだ…


「部長だと、部員獲得もしないといけないからね…文化祭で成功して、1、2年の帰宅部を何人か引っ張り込めれば良いなって思ってるんだ」


レンジは既に文化祭の後の構想も練ってるみたいだ


「そうね…確かに私達4人じゃ少ないもんね」


「可愛いナナちゃんがいれば何人か来るはずだよ♪」





う、うーん…


ち……調子狂うわ…


カルマの力を覚醒させて良かったのかしら?




……まぁでも、正直言うとレンジはこのくらいが良いのかもしれない


元はおとなしい性格だからな…レンジは…


「はぁ!ごちそーさん!美味かったわ〜♪」


マコちゃんがラーメンを平らげる


「お粗末さま」


そして、私達はお店から出る


「さて…私もナナちゃんに負けない様に彼氏作んないとなー」


「マコちゃんならすぐ見つかるでしょ?」


マコちゃんはキレイだからな…


スタイルも良いし…


「ところがどっこい!出来ないのよねー」


「そうなの?」


「ほら、私って姉御肌じゃん?そーいうのってモテないのよ…」


「そうなんだ…」


「ま、しばらくは2人を見てれば満足だけど♪」


マコちゃんはニコニコしながら私達を見る


「とにかく、2人共、仲良くね?別れたりしたら承知しないんだからね?」


「うん…!」


そう


周りの色んな人達が私達を祝福して応援してくれてる…


これから、死者の世界に行く私達


この人間の世界をも死者の世界にしてしまおうというテラーと委員会の野望を阻止しなければ人類史の未来はもちろん、レンジと私の未来も無い


絶対に阻止する


私は深く、決意をする…













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