【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん



「ほな、小百合に代わるな。」


「はい。」





「結衣ちゃん。ありがとうな。」


「いいえ。いただいたものから比べると申し訳ないんですが。」


「何言うてんの。姐さんと結衣ちゃんの気持ちがぎょうさん詰まっててありがとうてな。」


「小百合さんは色が白いから萌葱色きっとお似合いになると思って。」


「それがな、うちの為のもんみたいに似合うとる。」


「でしょ。」


「そうや、うちの為にあった浴衣や。」


あはははは



「八重さんと小百合さんと親しくしていただけて、私は、またたくさんの幸せを感じて嬉しいんです。本当にありがとうございます。」


「ほんまに穢れのない可愛い子やなぁ。うちも結衣ちゃんのお母さんやで。」


私はその言葉が嬉しくて涙ぐんでしまった。



「あ…ありがとうございます。」


「泣いとんのか。西のお母さんも付いとるよってな。きばりや。」


「はい。」


「ばあさんもおったわ。」


「え?」


「八重婆さんや。」


「いや…それは…。」


「本人満足そうな顔しとるよ。」


「結衣ちゃんの家族はいっぱいおるで。」


「クスンッ…ありがとうございます。」


「ほな、近いうち会おうな。写真送るな。イケメンの若の写真も送ってな。」


「あははは。はい。」



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