【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
「あー終わっちゃったね。」
「いっぱいいすぎて目が疲れたね。」
笑い過ぎて出た涙をふいているとスマホが鳴り
「うははは。極道グループの八重さんだ。」
「結衣、あははは。」
私が電話に出ると
「結衣ちゃんいつ来るんよ。」
「いきなり?あははは。」
電話の向こうでも八重さんと小百合さんの笑い声。
「テレビで見てましたよ。八重さんの名前がテロップ出た。」
「女優みたいに映っとった?」
「そりゃもう。大女優みたい。」
「うちらが来たのわかるやろと思って正面からわざわざ入ったんよ。早う来て話ししよやないか。」
「え?わざとなの?」
「そうや。部屋とってあるよって由香里ちゃんとこっち来てぇな。」
「わかりました。それでは伺います。お部屋は?」
私と由香里さんは八重さん達の部屋を聞くと急いで玄関へ向かった。
「扇子持った?」
「もちろんここに。」
私が扇子の入った帯を叩くと由香里さんは頷いた。
由香里さんの帯の間にも八重さんからの姉妹の扇子が挟んであった。